あいにくの雨を吹き飛ばす熱気、「道の駅」の夢と合唱で、新しい年度が晴れやかにスタート!
前日まで街を彩っていた満開の桜を惜しむように、開講式の4月4日の交野は、強い雨に見舞われました。しかし、そんな悪天候をものともせず、交野市ゆうゆうセンター多目的ホールには、それぞれの学科で活動する学生や、今年新たに大学の門をたたいた新入生など、約50名の市民学生が集まりました。会場を一歩踏み込めば、外の荒天が嘘のような温かな笑い声と、「今年は何をしようか」というワクワクした空気に包まれていました。
式の冒頭、おりひめ大学を運営する一般社団法人交野おりひめ未来研究所の篠崎聡代表理事から、大学のあり方についてお話がありました。「おりひめ大学は、一人じゃできないことを10人、50人、100人で実現するための『箱』。皆さんの『やりたい』を形にするために、ぜひこの箱を活用してほしい。」という力強い言葉に、参加した学生たちは深く頷き、これから始まる一年への想いを新たにしていました。

続いて、交野の新しい名所となりつつあるクラフトビール醸造所「CIVIC BREWERS」を運営する高橋代表から、自社栽培ホップなどの地域資源をビールという価値に変換し、その収益を地域へ再投資する「持続可能な循環モデル」についての説明がありました。これを受け、自称「CIVIC知らしめ隊」の井上学長からも、ビールを通じたコミュニティづくりやお店の魅力が紹介されました。

さらに、令和6年秋に施行された「交野市乾杯条例」推進チームが登場。地元の酒を愛し、日常に「乾杯」の輪を広げようと、交野らしい新たな乾杯の発声案を披露。

発声案に合わせ会場全体で高らかに杯を交わし、一体感は一気に高まりました。
続く学科紹介では、バラエティ豊かな8つの学科リーダーが登壇しました。
学科紹介
日本酒の奥深さを探求する「おさけ学科」と、オリジナル日本酒を醸す「酒づくりの会」。


地域の歴史を掘り起こし「自分たちが伝説になろう」と意気込む「交野伝説学科」。

私市植物園を舞台に対話を深め、今年から「企画室」へと歩を進める「KATANOホイスコーレ準備室」。

地元の農産物を活かした取り組みを進める「カフェ部」や、クラフトビールのある生活を楽しむと共にホップ栽培から関わる「クラフトビール部」。


休耕地を活用し世代をつないだ活動を進める「そば学科」、そして昨年新設され話題を呼んだ「ティラノサウルスレース学科」。どの活動も「交野を面白く元気にしたい」という共通の想いで結ばれており、学生たちは自分の所属だけでなく、他の学科の計画にも熱心に耳を傾けていました。


休憩後のワークショップでは、「私たちで、交野に『道の駅』宣言!~夢と体験が交差する未来の玄関口~」をテーマに、4つのグループで熱い議論が交わされました。

「もし交野に道の駅ができるなら?」というテーマに対し、模造紙に自由な発想が次々と書き込まれていきます。発表では、既存学科の強みを活かし、地元の食・歴史・体験を掛け合わせたユニークな案が溢れ出しました。単なる観光施設ではなく、市民が主役となって魅力を発信し、交流し続けられる「生きた拠点」としての道の駅。そこには、参加者一人ひとりが描く「交野の未来図」が鮮やかに示されていました。
式の締めくくりには、ゴスペルグループMMG8の皆さんを迎え、映画でも有名なゴスペルの名曲「Oh Happy Day」を全員で合唱しました。最初は少し照れのあった学生たちも、パワフルな指導と明るい歌声に引き込まれ、ソプラノ、アルト、テナーの3パートに分かれて声を重ねるうちに、表情がみるみる輝いていきました。最後には全員が手拍子をしながら笑顔で熱唱し、会場全体が美しいハーモニーに包まれました。音楽を通じて心が一つになった瞬間、まさに「ハッピーな一日」を象徴する感動的なエンディングを迎えました。

今年度、交野のまちを舞台に、この「箱」を使ってどのような新しいドラマが生まれるのか。雨風を吹き飛ばすような熱気に満ちた開講式は、これからの充実した活動を確信させる、素晴らしい門出となりました。(文・井上哲也)






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